舞台は中世。
山深い北国に住む学者・ニコラウスは、
ある日一通の手紙を受け取ります。
それは南の海国、ネイアポリス王国からの招待状でした。
ニコラウスの学名を聞きつけた王が、
王子の家庭教師として国に招きたいというのです。

「やっと私も学者として認められてきたのか…!」
喜んだニコラウスは、準備もそこそこにネイアポリス王国へやって来ました。

ところが、国王はほとんど無学文盲の体で、王子も今までにろくな教育は受けていない様子。

世間知らずなニコラウスはよく知らなかったのですが、
ネイアポリス王国は侵略によって国力を拡大してきた、悪名高き新興の王国だったのです。

ニコラウスに与えられた期間は、
王子が成人するまでの一年間。

果たして、家庭教師の仕事を通して、
学者として自立できるでしょうか?
また、王子を立派な後継者に育てて、
王国の未来を築くことができるでしょうか?